症状
アイドリング時にプライマリーから、ガタンガタン・ゴトンゴトンと音がする
TCでプライマリーからの異音で一番多いトラブルです。
原因
ツインカムの高回転化により(フライホイールが軽量化された)コンペンセータースプリングを弱くした為に症状が出やすくなった。
異音はコンペンセーターの磨耗(スプリングが弱まる)、またはハズレ(純正の精度があまい)による異音です。
※コンペンセーターは高い精度で生産するのが難しい
ショベル乗りは当たり前ですよね。味わいともいいます。
特に800回転以下ぐらいにアイドリング落としたときにはっきり聞こえます。
800回転以上で聞こえなくなったらコンペンセーターです。
800回転以上だと、純正サイレンサーでも排気音と同調して聞こえないからです。
実際には異音は発生しています。
純正だとアッセンブリーでの交換(スクリーミンイーグル含め)となるので高いです。
原因は、コンペンセーターダイヤフラムスプリングが弱まった、またはハズレ(純正の精度があまい)なのにスプリング1枚交換するのにアッセンブリー交換なんて、ユーザーサイドからみたらありえないです。
しかもアッセンブリーで交換しても対策品ではないので、ハズレなら1万kmぐらいで異音発生、ハズレでなくてもいずれ発生します。
交換するなら1枚で対策済みが当然です。
同じパーツを交換するのは修理ではないです。
ただの部品交換です。
コンペンセータダイヤフラムスプリングの強化版を、1枚追加すれば異音は発生しません。この強化スプリングでの対策品はサンダンスとパインバレーで販売しています。
詳細:サンダンス コンペンセーター
詳細:パインバレー
プライマリーガスケットは再利用可能ですが、利用できなければガスケットは5,000円程度です。
工賃は大抵のショップなら2時間(20,000円以下ぐらい)です。
プライマリーオイル交換時に、ついでに行うのが工賃を抑えられるので、異音発生したらプライマリーオイル交換時にお願いしましょう。
異音発生しても、すぐに重大なトラブルにはならないので、どういうときに異音が発生しているかを観察しメカニックに伝えましょう。
ちなみに、コンペンセーターというのはトルク変動を和らげるダンパーのことです。
純正ではシフトダウンのバックトルク対策にこのコンペンセーターが組まれています。
部品交換で終わらせずに、しっかり対策を行いハーレーを大事に楽しく乗り続けましょう。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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