ブレーキ&ドライブトレイン PR

【ハーレーチェーンドライブ化】パワーと味わいを引き上げろ! 車検・費用も解説

ハーレー チェーンドライブ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
  • ハーレーのチェーンドライブ化のメリットはなに?
  • デメリットは?
  • チェーンのメンテナンスは大変だよね?
  • 車検はどうなの?
  • チェーンドライブ化の費用はどれくらい?

こういった疑問にお答えします。

結論を先にいうと、チェーンドライブはファイナル比を選べるため、トルクアップしたハーレーの魅力を目的別に引き上げられます。

ハイトルク化したハーレーにベルトドライブのメリットはほぼなく、メッキのシールチェーンなら、ベルトドライブなみのメンテナンスで十分です。

ベルトドライブよりも、圧倒的に低フリクションで燃費もよく、チェーンドライブにするだけで5%以上も出力アップします。

それでは詳細に説明します。

ハーレーのチェーンドライブ化のメリット

ハーレーのベルトドライブをチェーンドライブ化

ファイナル比を選べば好みの走りに近づく

ハーレー ファイナル比

ファイナルを選べることで、下記の目的を最大化できます。

ロングの場合(ハイギヤード)
  1. ハーレーのドコドコ感(低い回転数)を、シフトチェンジせずに長く感じたい
  2. 高速クルージングや、ワインディングで、ゆったりとトルクフルに走りたい
ショートの場合(ローギアード)
  1. パワー・トルクを常に出し、パワーバンドを外さずに走りたい
  2. V型2気筒エンジン特有の豪快な加速を味わいたい
  3. スタントライディングのような走りをしたい

チェーンドライブでフリクション低下させて馬力アップ

ハーレーのベルトドライブはフリクションが大きい

フリクションの低下は、体験できる場所は少ないですが、ベルトドライブとチェーンドライブを同時に回すと、ベルトドライブは1周もしないで止まるのに対し、チェーンドライブは回り続けます。

しかし、チェーンドライブでも、フリクションはあるので、エンジンの力をロスしています。

一般的にチェーンで10%程度はロスしているといわれ、仮に100馬力のエンジンだとすると10馬力のロスで90馬力となります。

グレードが一番高いメッキのシールチェーンなら、このロスが5馬力になり95馬力発生することになる

後軸90馬力のエンジンに、エンジンチューニングでプラス5馬力を出すのは非常に大変ですが、メッキのシールチェーンなら交換で5馬力アップが達成できる

クラッチを握るとベルトドライブのようにすぐにスピードが落ちないので、つなげた瞬間のショックがやわらぎます。

地味ですが長距離ツーリングで疲労に差が出ます。




重いプーリーから軽いスプロケットでバネ下重量の低下

ハーレーのベルトドライブとチェーンドライブの比較

重いプーリーを外すことにより、バネ下重量を下げればチェーンとベルトを相殺されるほど、はっきり体感できるほど加速が良くなります。

軽量ホイールで体感してる方は理解できると思います。

プーリー重量:ビッグツイン 3kg・スポーツスター 4.4kg

スプロケット:1kg以下

ハーレーのチェーンドライブ化のデメリット

メンテナンス

シールチェーンの2重メッキのタイプなら、サビが発生しないので、ベルトドライブ同様にほぼノーメンテナンスで、デメリットはありません。

ノンシールチェーンはグリスが封入されていないので、給油が必要になります。

そのためチェーン周辺の油汚れと、寿命が短いため選ぶノンシールチェーンを選ぶメリットはないです。(金額は安い)

シールチェーンなので給油は必要なくホイール、外装が汚れることもありません。
※塗りすぎれば汚れる

ハーレー チェーンドライブ
【ハーレーこそチェーンがベスト】ベルトドライブ同様のメンテナンスでOK チェーンドライブは給油が必要で、オイルでリアホイールが汚れる ハーレーはメンテナンスフリーのベルトドライブがあるのに、...

チェーンは、ベルトのようにいきなり切れる事は、ほぼありません。

万が一切れても、フラッグシップモデルの2重メッキのシールチェーンで、工賃入れて4万円以内で交換できます。

駆動ショックの緩和はスポーツスターのみ必要

スポーツスター チェーンドライブ

ベルトはダンパーの代わりになりますが、チェーンにダンパー機構がありません。

スポーツスターは、ビッグツインのようにコンペンセイターのダンパー機構はありません。

ハーレー プライマリー 異音 コンペンセーター
【コンペンセーター】プライマリーから異音!低アイドリングで顕著に発生 症状 アイドリング時にプライマリーから、ガタンガタン・ゴトンゴトンと音がする TCでプライマリーからの異音で一番...

バックトルクをチェーンで軽減させるのではなく、スプロケットのダンパー機構で軽減させれば、ベルトドライブと同様のバックトルク対策は可能です。

まったりツーリングが多かったり、しっかりブリッピングしている方は、ダンパーは必要ないと思います。

XLモデル用ダンパースプロケット詳細:http://www.sundance.co.jp




ビッグツインのファイナル比の選択方法

ファイナル比の選択方法ですが、排気量で決まるほど簡単ではないです。

自転車に巨大なスプロケを付けて、人間がこいでも時速300キロ出ないのと同じように、馬力、トルク、フライホイール、ボア、ストローク、走り方などを考慮しないとファイナル比の選択は出来ません。

ノーマルエンジンや吸排気・インジェクション・キャブチューンでの、ファイナルの選択は難しくないですが、100馬力を大きく超えるようなカスタムをした場合は、ファイナル比を算出を出来るショップでじっくり決めて下さい。

例)TC110ソフテイルのライトチューン(後軸100馬力程度)なら以下のロング仕様がおすすめ

  • ドライブスプロケット(フロント):24丁
  • ドリブンスプロケット(リア):46丁
  • チェーン:110L
  • ファイナル比:24T : 46T = 24T / 46T = 1.916

47丁でもノーマル比よりロングなので、せわしなく感じることはないと思います。

ソフテイル チェーンドライブ WL530UW-ZS

ファイナル比がロングだと、非常にトルクフルにゆったりと町中もワインディングもゆったりと気持ち良く走れます。

走り方や仕様によって変わるので、懇意にしているショップに相談して下さい。

スポーツスターのファイナル比の算出方法

スポーツスターのファイナル比

ノーマルのファイナル比の算出方法

ドライブスプロケット(ミッション側) 30tooth

ドリブンスプロケット(ホイール側) 68tooth

68T : 30T = 68T / 30T =  2.267

ファイナル比 2.267

ショート(ローギアード)の算出方法

ノーマルのドライブスプロケット(ミッション側)を1T小さくした場合(アメリカ仕様)

68T : 29T = 68T / 29T =  2.345

2.345 /  2.267 = 1.034 = 103.4%

約3.4%ショート(ローギアード)にした事になります。

ロング(ハイギアード)の算出方法

ノーマルのドリブンスプロケット(ホイール側)を2T小さくした場合(RSD)

66T : 30T = 66T / 30T =  2.200

2.267 / 2.200  = 1.030 = 103.0%

約3.0%ロング(ハイギアード)にした事になります。

上記の数値に車速が比例します。




ビッグツインのチェーンドライブ化の工賃と費用

ハイパワー・ロングライフ・高強度でチェーンドライブ

  • ドライブスプロケット(フロント):48,000
  • ドリブンスプロケット(リア):30,000
  • シールチェーン:30,000(メッキ シールチェーン)
  • スプロケットボルト:5,000
  • プライマリカバーガスケット:5,500(再利用すれば不要)
  • プライマリーオイル:1,500

パーツ:120,000円

工賃:40,000円

合計:160,000円(参考)

2重メッキタイプのシールチェーンなら、サビが発生しないので、ベルトドライブなみのメンテナンスが可能です。

スポーツスターでチェーンドライブ化の工賃と費用

ハブダンパー・ハイパワー・ロングライフ・高強度でチェーンドライブ

  • ドライブスプロケット(フロント):48,000
  • ドリブンスプロケット(リア):69,000
  • チェーン:30,000(メッキ シールチェーン)
  • スプロケットボルト:5,000

パーツ:152,000円

工賃:30,000円

合計:182,000円(参考)

2重メッキタイプのシールチェーンなら、サビが発生しないので、ベルトドライブなみのメンテナンスが可能です。

ハーレー チェーンドライブ
【ハーレーこそチェーンがベスト】ベルトドライブ同様のメンテナンスでOK チェーンドライブは給油が必要で、オイルでリアホイールが汚れる ハーレーはメンテナンスフリーのベルトドライブがあるのに、...




チェーンドライブの車検

ハーレー チェーンドライブ

ベルトドライブからチェーンドライブにした場合は、改造申請が必要です。

プロでも強度計算が難しいため、信頼できるショップにカスタムと改造申請をお願いしましょう。

ハーレーは通常ラインナップで1,800cc以上のシリーズがあり、2,000ccを超えるのカスタムが当たり前のようになってきています。

1,800cc以上でチェーンドライブに変える場合は、2,400ccまで対応でワークスプレートを採用している「RK SUPER STRONG CHAIN WL530UW-ZS」が公認車検では必要になります。

1801cc以下であれば、ミスミエンジニアリングの「EKチェーン ThreeD 530Z」で公認は取得でき、おすすめです。

詳細:サンダンス Sundance-RK High-Performance Drive Chain
ミスミエンジニアリング チェーンドライブキット

購入時にRKから強度証明用図面が添付されます。図面・平均破断強度・平均疲労強度・HD空冷エンジン2400ccまで使用可の証明書です。

世界最速の日本人「Hiro Koiso Racing小磯さん」のダイナ(後軸出力380馬力以上)に、使用されていますので、全てにおいて信頼して良いと思います。

また、シールチェーンについては【ハーレーこそチェーンがベスト】ベルトドライブ同様のメンテナンスでOKで詳細に書きましたので読んでみてください。

 

ぜひチェーンドライブ化で、ハーレーの魅力を最大限に引き上げてください。

 

今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

ARIGATO BIKE

この記事が気に入ったらフォローしよう!

noteでノウハウを公開しています

このハーレーエンジニアリングの他に、noteというサービスで有料の記事を公開しています。どちらも『ハーレーを安全に最高に楽しむ』ためのノウハウとなっています。

「ハーレーが秘めている最高の鼓動感とパワー、安心安全を手に入れたい!」と本気で考えている人のみ H-D史上最高の性能を秘めたツインカムエンジン!!パワーと鼓動感を解き放て! を購入して下さい。

ハーレーは多くのパーツがあるため、質の高い情報がないとムダに費用が掛かります。

良質な情報を手に入れ、本気で行動している人は最高のハーレーを手に入れています。

ぜひ参考にして下さい。

H-D史上最高の性能を秘めたツインカムエンジン!!パワーと鼓動感を解き放て!
ツインカムエンジンはハーレー史上最高のエンジンである

H-D史上最高のポテンシャルを秘めたエンジンが、M8がリリースされた現在でも「ツインカムエンジン」です。

■記事内容

  • 圧倒的なパワーと、巨大な低速トルクを得るチューニング
  • さらなる極上のモアトルクを得るチューニング
  • 不快な振動をなくし、心地よい鼓動感に変える
  • トルクアップしたからこそできる、走りに余裕が生まれるカスタム
  • エンジンパワーを上まわる足回りのカスタム
  • パーツの価格と加工にかかる費用、工賃

詳細にご説明いたします。

特集記事を読む

※H-D史上最高のパワーと鼓動感、耐久性が手に入るので、ツインカムエンジンを所有していて本当に良かったと感じるはずです。