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ハーレーのキャブレター調整方法!濃い薄い症状別

ハーレーのキャブレターの調整方法
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  • ハーレーのキャブレター調整を自分で挑戦してみたい
  • バイクの症状から、キャブレター調整をしてみたい

こういった要望にお答えします。

キャブレター調整とアクセルの関係について、以下の3点を知ることが重要になります。

アイドリングからアクセルの開け始めまで:スロージェット
アクセルの中間まで:ジェットニードル
アクセルの中間から最大まで:メインジェット

調整はスロージェットから先に決め、そのあとにメインジェットとジェットニードルを決めます。

ジェットニードルの交換はスロージェット、メインジェットでカバーできるため、ほとんど交換する必要はありません。

それでは、キャブレター調整について詳細に説明したいと思います。




空燃比の濃い薄い状態の見分け方

空燃比の濃い状態と、薄い状態は次の項目の通りです。

【濃い症状】空燃比のガソリン割合が多い

  1. 燃費が悪い。
  2. 回転の上昇が重めで吹け上がりが悪い(タイムラグがある)。
  3. 回転の頭打ちが早く、すぐに吹けきってしまう。
  4. 加速にメリハリが無く吹け上がらない。
  5. エンジンが暖まって来るとマフラーから黒煙を吹き、チョークを引くことで更に悪化する。
  6. エアクリーナー取り外すと調子が良くなる。
  7. プラグが黒く湿っている。
  8. トルク感が無い。
  9. 排気ガスに黒煙がまじる(ガソリンくさい)。

【薄い症状】空燃比のガソリン割合が少ない

  1. 燃費が良い。
  2. 吹け上がりは軽いがパワー感がない
  3. 発進時に息継ぎをする。
  4. アクセルのつきは良いがトルク感が無く、低速走行時に車両がギクシャクするなど不安定になる。
  5. エンジンが暖まった時にアイドリングが不安定又はストールする。チョークを引くと調子は良くなる。
  6. エアクリーナーを取り外すと更に悪化する。
  7. エンジンブレーキをかけるとアフターファイヤー(パンッと破裂音)を起こす。
  8. プラグが白くて乾いている。




キャブレターの症状別の調整表

症状に合わせキャブレター調整を変えるとベストな状態に近づけます。

アクセル開度症状濃い
薄い
調整
全開・ノッキング
・オーバーヒート
・息つぎ
・プラグ白い
薄い・メインジェット径を大きくする
全開・回転がもたつく
・車速が伸びない
・パワー感がない
・プラグ黒い
濃い・メインジェット径を小さくする
1/4~3/4・ノッキング
・失速
・息つき
薄い・ジェットニードルのクリップ段数を下げる
1/4~3/4・もたつく
・ボコボコいう
・加速わるい
濃い・ジェットニードルのクリップ段数を上げる
1/8~1/2・ノッキング
・失速
・息つき
薄い・ジェットニードルを細いものに交換する
1/8~1/2・もたつく
・ボコボコいう
・加速わるい
濃い・ジェットニードルを太いものに交換する
全閉・回転が不安定薄い・スロージェット径を大きくする
・エアスクリューを緩める
全閉・エンストする
・マフラーから黒煙が出る
濃い・スロージェット径を小さくする
・エアスクリューを締める




キャブレター調整しても調子悪い場合はオーバーホール

キャブレター調整をしても症状が安定しない場合は、キャブレターをオーバーホールしましょう。
※キャブレターの知識、機能をよく理解した上で作業しましょう。初心者にとっては危険な作業でもあるので、熟練者から充分に見てもらえる環境で行いましょう。

オーバーホールの手順は、ジェットのセッティングのメモを必ずしてから分解し、しっかり元に戻せるようにしながら行いましょう。

すべて分解したうえでキャブクリーナーなどでパーツを洗浄します。
同時に、消耗していた部品があれば新品に交換してください(ガスケット、Oリングなどは必ず交換)

まとめ

ここまで、ハーレーのキャブレター調整方法について解説いたしました。

以下に、ポイントをまとめています。

  • 空燃比のガソリンの濃い薄い状態を把握する。
  • ”キャブレターの症状別の調整表”の症状に合わせキャブレター調整を変える。
  • 症状が安定しない場合はオーバーホールが必要なので、必ず元に戻せるようにセッティングのメモをする。
  • キャブレターを分解し、キャブクリーナーなどでパーツを洗浄して、オーバーホールする(ガスケット、Oリングなどは必ず交換)。

※キャブレターの知識、機能をよく理解した上で作業しましょう。初心者にとっては危険な作業でもあるので、熟練者から充分に見てもらえる環境で行いましょう。

キャブレターの理解が深まると、よりハーレーが味わい深いものになります。

 

今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

ARIGATO BIKE

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