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【これでわかる!】ハーレーの電気系統について

ハーレー 電気系統
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エンジンは燃焼によって動力を得て走り続けます。

その為に電気システムが不可欠で、大まかに下記のものが挙げられます。

  • 始動装置:バッテリーから、スターターモーターを回し、エンジンを始動させる
  • 充電装置:オルタネーターで発電し、ジェネレーターで交流から直流に変換し、バッテリーへ充電する
  • 点火装置:イグニッションコイルで電気を増幅し、電気をスパーク・プラグに流す

始動装置

停止しているエンジンを動かすには、スターターモーターに電気を流し、ピニオンギヤでフライホイールを回しピストンを押し下げ、シリンダー内に混合気を吸気させ、スパーク・プラグで点火しエンジンを始動させる。

バッテリー

イグニッションON(スタータースイッチ)

スターターモーターに、ついているピニオンギヤが出る

ピニオンギヤが、フライホイールに繋がる

ピニオンギヤが、フライホイールからクランクシャフトを回す

ピストンが、上下運動をする

シリンダー内に、混合気が入る

スパーク・プラグで点火

エンジン始動

ピニオンギヤが引っ込む

スターターモーターが、普及する前はキックアームでクランクを回し、エンジン始動をしていましたが、この方法はコツが必要で失敗する(ケッチン)と、ケガをする恐れがあるので、スターターモーターの普及で、パンヘッドの後期から徐々にセルモーターへ移行していきました。

現在の車は、アイドリングストップが登場しました。あれはスターターモーターの強化と、制御の向上で可能となりました。

近い将来、バイクでアイドリングストップが出るかもしれませんね。

充電装置

エンジンの回転と共に、オルタネーターが回り、発電された電気をレギュレーターによって、交流から直流に変換され、バッテリー(12V)に充電されます。

ピストンの上下運動でクランクシャフトが回る

クランクシャフトの回転エネルギーをオルタネーターで交流電気を発電させる

オルタネーターで、発電された交流をレギュレーターで12vの直流へ変圧させる

バッテリーへ直流12vを充電させる

オルタネーターはプライマリカバー内、前方にあります。クランクシャフトが回る事によって生じた回転力を、電気エネルギーに変換する装置です。バイクの全ての電気を作り出します。

レギュレーターはフレーム前方のアンダーフレームにあります。交流を12Vの直流へ変換します。

点火装置

エンジンを作動させるために、混合気を燃焼させる必要があります。そこで必要なのがスパーク・プラグです。

ベストな状態でフロントシリンダー・リアシリンダーに火花を飛ばすとパワーを引き出せます。

バッテリー

イグニッションコイルで12Vを1万V以上に増圧させる

スパーク・プラグで強い点火をさせる

現在のスパーク・プラグは、レアメタルを使用し、格段に強いスパークが可能になりました。

イリジウム・プラチナは金属密度が、非常に高いため、電極部に不可をかけずに強いスパークが発生します。

空冷大排気量のハーレーでは、シリンダーヘッド内が外気温にも左右される為、消耗品とはいえケチらないほうが良いです。

バッテリー

電解液の中に酸化鉛でできた陽極板と、鉛でできた陰極板があり、希硫酸と化学反応することにより、充放電が行われます。充電された電解液は希硫酸です。

放電中

陽極板:酸化鉛 → 硫酸鉛

陰極板:鉛 → 硫酸鉛

電解液が希硫酸から水へ

充電中

陽極板:硫酸鉛 → 酸化鉛

陰極板:酸化鉛 → 鉛

電解液が水から希硫酸へ

スパーク・プラグについて

熱価

コールドタイプ:プラグの温度が上がりにくいもの(冷え型)

主に、高回転型のエンジンに使用される

ホットタイプ:プラグの温度が下がりにくいもの(焼け型)

主に、低回転型のエンジンに使用される

※熱価は、燃焼室内の高温時の放熱性なので、熱価と始動性は一切関係ないです。始動性が悪いから番数を変えても意味はないです。

プラグの電極の向きで何かが変わる事もありません。そもそもプラグはスパークする箇所が常に変わります。

用語・備考

ケッチンとは

キックアームをおろした際に、ピストンが上死点に上がる前に、圧縮力の反動で、キックアームが逆回転に回り足にケガをすることを言います。

原因は点火タイミングが早い、正常な混合気が作れていない、キックアームを下げきれてない、などがあげられます。

逆に圧縮が抜けてた場合は、抵抗なしに勢い良くさがるので危険です。

数回失敗した場合は、混合気が抜けるのを待つか、バイクを動かしましょう。重かったキックアームが軽くなります。

車ではクランクを手で回してたので、失敗した時に上半身にケガをすることが多く、非常に危険でした。最悪の場合は死亡することもあったそうです。

バイクは足のケガぐらい(ぐらいで済まされるほどではないですが)だったので、普及は遅かったです。

外気温によるシリンダーヘッド内温度

外気温が1℃あがると、シリンダーヘッド内は5倍以上、上がります。夏と冬ではシリンダーヘッド内が100℃変わることがあります。

 

今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

ARIGATO BIKE

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