- 日本のガソリンは品質は良いと聞くけど、ハイオクのオクタン価はどれぐらいなの?
こういった疑問にお答えします。
毎日新聞のスクープであきらかになったように、日本のハイオクのオクタン価は100もありません。
毎日新聞:ハイオクガソリン不正
更にどこのガソリンスタンドもハイオクは共通のハイオクガソリン(レギュラーと同じ汎用品)を使用していて、どこで入れてもほぼ同じ成分のハイオクガソリンです。
詳しくガソリン不正を知りたい方は下記を参照してください。
ハイオクのオクタン価を計測したら「ガソリンスタンドによってこんなに違う…ヤバいゼ」
しかし、本当にどこのガソリンスタンドもおなじオクタン価なのかを、WEBメディアのクリッカーがオクタン価テスターで測定してくれました。
実際のハイオクのオクタン価は以下の通りです。
・O府 A-GS A店=97.8
・O府 A-GS B店=97.7
・O府 E-GS A店=97.4
・T県 A-GS A店=97.4
・A県 E-GS A店=97.4
・A県 A-GS A店=97.3
・O府 I-GS A店=97.3
・T県 E-GS A店=97.3
・T県 J-GS A店=96.5
・A県 E-GS B店=96.2
・A県 E-GS C店=96.2
・A県 E-GS D店=95.6
・A県 A-GS B店=95.3
・A県 A-GS C店=95.2
・A県 E-GS E店=95.2引用元:https://clicccar.com/2023/06/23/1293693/
オクタン価96以上がハイオクですが、上記の通り100はおろか96にも達していないハイオクがありました。
エンジン温度の安定しない空冷エンジンを採用しているハーレーの機種では、このオクタン価の低さは致命的に危険な数値です。
実際に低いオクタン価のガソリンを使用するとプレ・イグニッション(ノッキング)が発生しエンジンに致命的なダメージを残す可能性があります。
対処方は手に入るガソリンにあう圧縮比にするしかありません。
低いオクタン価には低圧縮比が有効。
圧縮比を下げるメリットは「プレ・イグニッション(ノッキング)を防ぐ」、「低速トルクの増加」の2点のパフォーマンスと耐久性の向上になります。
高い圧縮比は、圧縮中の熱で燃焼を開始してしまうプレ・イグニッションを発生させ、エンジンに深刻なダメージを残す
圧縮比を低圧縮するには燃焼室の容積を増やす、またはピストンをリバースドームにする必要があります。
低圧縮化の詳細は下記を読んでください。
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レギュラーとハイオクの違いについては詳しい記事がありますので、こちらのハーレーになぜハイオクガソリンが必要なのか?を読んでみてください。
まとめ
- 日本のハイオクはレギュラー同様、ほぼ同じ成分の汎用ガソリンを使用し100オクタン価はない。
- ガソリンスタンドによってはハイオクの基準96に達してないガソリンがある。
- 低いオクタン価はエンジンに致命的ダメージを残すプレ・イグニッションを起こしやすくなる。
- 低いオクタン価で安全に走るには、ガソリンに合わせた燃焼室(低圧縮化)、またはピストンリバースドームにする必要がある。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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