- 純正ブレーキは効きにくいから強化したいけど、どこのブレーキメーカーを選べば良いかわからない
- キャリパー・パッドを交換したけどブレーキの効果を感じにくい
こういったブレーキに関する疑問にお答えします。
ハーレーのブレーキシステムは、アメリカの広大な大陸を走行することを、目的として設計されています。
そのため、おおらかな乗り味を優先しているため、フロントサスペンションを含めたブレーキシステムは、かなりゆるい設計になっています。
それに対して日本は、急な山間部や都市部では、フロントを中心としたブレーキが多くなります。
ゆるすぎるフロントブレーキは、日本では合わないと感じるケースはあると思います。
しかし、ブレーキキャリパーを強化すれば解決でき、フロントサスペンションの強化でさらに効果があがります。
- 2人乗りで、日本全国のどこを走っても、リラックスして楽しめるようになる
- チューニングしたエンジンが、安全に使えるようになる
- 回避や急制動で余裕があるため、コントロールしやすく安全に止まれる
町乗りからワインディングまで、安心して安全に楽しくなるので、良いキャリパー選びのポイントを紹介します。
ブレーキキャリパーに求められる性能
ブレーキキャリパーに求められる性能は、以下の2点があげられます。
- 制動距離を短くする(前提:タイヤのグリップを超えて短くはならない)
- イメージ通りに減速させる
制動力とフィーリングの2つが重要で、さらに求められる性能は以下です。
- 操作性・リニア感
- 軽量(バネ下軽減)
- コンパクト
- 信頼性
- 耐久性
- コスト
ハーレーは、他のメーカーよりも200kg以上重いバイクがあります。
ハーレー専用設計のブレーキキャリパーでなければ、上記の要求を上回ることは困難です。
そのほかにも、キャリパーの取付箇所(低重心・マスの中心など)・ブレーキ時の荷重移動・メンテナンス性・パッドの汎用性・タイヤの種類(バイアス・ラジアル)などがあります。
こういった要求内容を、忠実に反映されたキャリパーが理想のキャリパーです。
どんな素晴らしいメーカーでも、要求内容と異なる条件では、ブレーキ性能を発揮することは困難です。
ですから、有名メーカーだからという理由だけでキャリパー選びをすると、失敗する恐れがあります。
超重量級のハーレーに使用されることを想定し、設計されたキャリパーかどうかが重要なポイント
ハーレーにおすすめの専用設計のブレーキキャリパー
強化ブレーキのブレンボHP・サンダンスのピットブル
ブレンボHPとサンダンス ピットブルは、「制動力」「タッチ」「フィーリング」「デザイン」の全てにおいて、こだわり抜いた最高峰です。
SSなどに装着されているキャリパーに劣らないほど、素晴らしいタッチにフィーリングで、強い制動力を発揮します。
このクラスのキャリパーを使用したら、もう他のキャリパーを選択することはないでしょう。
■ブレンボHP
ハーレーに求められる要求に対して忠実にこたえた最高峰のキャリパーです。
制動力はもちろん、タッチも素晴らしく、イメージ通りに止まれます。
しかし、数万円で売られているキャストのブレンボは、はっきり言って純正以下です。
13インチのローターにキャリパーサポートを付けて、やっと制動力が上がる程度で、タッチのフィーリングも良くなく、おすすめはしません。
■サンダンスのピットブルキャリパー
専用設計で、専用設計ローター・専用パッドもあわせて使用すれば、純正フォークでは世界最高峰のブレーキキャリパーです。
サンダンスピットブルの詳細はこちらから:https://www.sundance.co.jp
ベルリンガーはAEROTECテクノロジーのタッチがとくに素晴らしい
ベルリンガーの技術のAEROTECのタッチは、大変素晴らしいフィーリングで感動すら覚えると思います。
耐久レースに積極的なメーカーのため高い耐久性と剛性をもち、マスターと合わせればパーフェクトな制動力とフィーリングを持ち合わせています。
カラー(12色)が多いためカスタムモデルにも合います
高いデザインにフィーリングが良いパフォーマンスマシンの6POD
デザインと扱いやすいタッチと、フィーリングが特徴です。
多くのカスタムバイクに使用されています。
ローター径を13インチにすれば効きは純正よりも高く、タッチ、フィーリングも自然でバランスの取れたキャリパーです。
- 13インチローターはジャイロ効果が強くなります。
- ローター径を大きくするとブレが大きくなり、高速走行時にブレーキパッドをパンパンと奥に追いやってしまいます。
ブレーキの遅れにつながることがありえる事を知っていてください。
取り扱い店も多くパーツも手に入りやすい。
ハーレー専用のキャリパーは、上記以外にもあります。
しかし、パーツの手に入りやすさや全国でのアフターサービス、性能などの面で不安があるため省きました。
ブレーキパッドを止めるピンに危険性はないのだろうか?
ピンが外れたら、ブレーキパッドが落ちる可能性があるキャリパーは問題ないのか?
「パッドが落ちた」と聞いたことはないが、疑問がいつも残る。 pic.twitter.com/CQDDjjrwtq
— スピードフリーク@1馬力でも多く欲しいんです!! (@SPEED_FREAK77) July 7, 2019
既成品のキャリパーサポートは剛性を弱める
キャリパーメーカーは、基本的にキャリパーサポートを製造しません。
キャリパーサポートは通常ワンオフで、そのバイク専用に設計され効果を発揮するものなので、市販品の取り付けはおすすめはできません。
- 「剛性」「軽量」「強度」があり、使用されるボルトの引張強さも証明されていなければ、キャリパーサポートの使用はひかえた方が良いでしょう。
ですので、キャリパーサポートを必要しないハーレー専用キャリパーは、高い強度と強い制動力を持つことができます。
ハーレーのブレーキキャリパーの交換費用(シングルブレーキの参考)
- キャリパー代金
- 交換工賃は10,000円程度(エア抜き含む)
交換費用はキャリパーが10万であれば工賃入れて11万円ほどですが、バンジョーアダプターやブレーキホースによっては、ブレーキラインを交換することになるので、上記に20,000円ほど追加にされます。
重量級のハーレーにはディスクローターのピンが重要
ハーレーは他のメーカーより重いため、汎用品と専用設計ではことなります。
ノーマルは10ピン以下のローターを使用する場合もあるため、十分とはいえません。
下記のミスミエンジニアリングのローターは、ノーマルよりも多い12ピンのローターを専用設計でリリースしています。
さらにブレーキを強化するにはフロントサスペンション交換が必要
強力なキャリパーでも、フロントサスペンションが踏ん張らないと効果がうすれてしまいます。
スキーやスノボーでもエッジがしっかりしていても、筋力で踏ん張れなければ止まれません。
野球もサッカーも同じですよね、しっかり踏ん張れるから次のアクションができます。
ぜひ、社外サスペンションのレーステック・ハイパープロ・トラックテックなどのフロントサスペンションに交換して、キャリパー効果が倍増させましょう。
フロントサスペンションについては、こちらの【強化】ハーレーのブレーキが効かない原因はフロントサスペンションでも詳細に説明してますので、読んでみてください。
まとめ
■良いブレーキを使用すると、ツーリングがさらに楽しくなる
※前提としてタイヤのグリップ以上に制動距離が短くすることはできない。
- 「2人乗りで、日本全国のどこを走っても、リラックスして楽しめるようになる」
- 「チューニングしたエンジンが、安全に使えるようになる」
- 「回避や急制動で、余裕があるため、コントロールしやすく安全に止まれる」
■ブレーキキャリパーに求められる要件
- ブレーキキャリパーに求められる性能は、「制動距離を短くする」「イメージ通りに減速させる」
- ハーレー専用設計のブレーキキャリパーでなければ、上記のようなブレーキにはならない
- キャリパーサポートも専用設計でないと、「剛性」「軽量」「強度」で不安があるため、ひかえた方が良い
■強化したブレーキをさらに活かす方法
- フロントサスペンションを、社外のコシのあるサスペンションに交換する
粘りのある低速トルクにドコッドコっとした鼓動感、スポーツスターの俊敏な加速を安心して楽しむには、足回りのアップデートをしたほうが、より楽しく安全になります。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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