- エアクリーナーの交換する目的ってなに?
- どんなのを選べば良い?
- デザインも性能も、妥協はしたくない!
こういった疑問にお答えします。
これから紹介するエアクリーナーの特長を知れば、見た目で簡単に性能がわかります。
性能がわかれば、デザインに妥協しなくてもすみます。
エアクリーナーの交換目的は吸気効率のアップ
エアクリーナーの交換の目的は、2点あげられます。
- エンジンの吸気効率のアップ
- ドレスアップ
エンジンは、マフラーでたくさん排気させると、エアクリーナーでたくさんの空気を吸気することが出来ます。
エンジンも人間と同じように、大きくはかないと、大きく吸い込むとが出来ません。
たくさんの空気を吸って、吸った空気に見合ったガソリンを供給して燃焼させれば、エンジンの馬力やトルクがアップします。
逆に、吸った空気に見合っていないガソリン量のままだと、エンジンの異常加熱や、馬力やトルクが出なくなってしまいます。
マフラーとエアクリーナーを一緒に変更して、インジェクションチューニングするか、いずれ交換することを前提で購入してください。
インジェクションチューニングについては、詳細な記事がありますので、こちら、【最新インジェクションチューニング】馬力から費用や車検まですべてを解説!を読んでみてください。
吸気の高いエアクリーナーはRSDのタービンが優れている
高性能と言われるエアクリーナーは、170CFM前後(Cubic Feet per Minute)のエアクリーナーです。
下記に紹介するエアクリーナーは、170CFMを超える高性能エアクリーナーです。
世界的に人気があって、デザインとパフォーマンスが高いエアクリーナーです。
178CFM:K&Nの全方向から吸気できるフィルター
このK&Nのフィルターを使用したエアクリーナーが、ダントツに吸気効率が高く、このフィルターを使用した「ローランドサンズのタービン」が性能の一番高いエアクリーナーです。
理由は、正面に空気の邪魔になるプレートがないため、178CFMの性能を発揮します。雨の日は、レインソックで対応すれば開口部が広いエアクリーナーが吸気抵抗が少なく、多くの空気を吸える。
下記の2点は全面にメッシュのカバーをしているため、タービンより低いですが170CFMは超える超高性能エアクリーナーです。
正面のプレートが異なるだけで、このフィルターを使用しているエアクリーナーはRSDで5種類以上あります。
RSDと同等の値を叩き出したのがアレンネスのインバーテッドシリーズです。デザインも優れていて、さすがネスです。
おそらく2024年に一番売れたエアクリーナーかもしれません。
172CFM:S&Sのステルスエアクリーナーは全天候型でバランスがよい
全天候型で、バランスの良い定番の高性能エアクリーナーは、S&Sのステルスエアクリーナーです。
RSDタービンのように全面からの吸気はできませんが、カバーが付いているため、雨天時も安定して高性能な吸気を発揮します。
正面のカバーは、ノーマルやショップオリジナルのカバーが多数あり、デザイン・性能ともにレベルの高い代表的なエアクリーナーです。
社外品のエアクリーナーで、性能面で純正に劣るエアクリーナーは、あまりありませんが、下記のエアクリーナーは大きさが排気量にともなっていません。
しかし、エアクリーナーが小さいので、空冷エンジンの美しさが非常に目立ちカッコ良いので、性能に満足していれば良いと思います。
135CFM:ノーマルの純正エアクリーナーは最低限しか吸わない
厳しい排出ガス規制のために、純正のエアクリーナーはあえて吸気効率を下げています(空気を少ししか吸わないため、排出するガスも少なくなる)
一部のCVOに採用されているエルボータイプや、カバーのウラに渦を巻いているタイプなどは、見た目とことなり吸気効率は高くありません。
エルボータイプは、振動でスロットルボディのボルトが折れる事案が発生しているので、メンテナンスの際に確認してください。
エアクリーナーは雨にぬれると性能は落ちる
軽い雨で平地の一定走行なら、性能低下は感じにくいですが、しっかり振られてしまうと、空気を吸わなくなって、負荷のかかる上り坂などでは走りづらくなります。
空気だけを通すレインソックスを使用すれば、パフォーマンスを極端に落とさずに走行可能です。
ファンネルはレース仕様でエンジンの耐久性は無視されている
エンジンの耐久性を無視すれば、ファンネルが一番吸気効率が高いため、数秒のみ争うドラッグレースで使用されています。
通常に使用すると、ファンネルは数千キロにわたって、チリやほこり、水分をエンジン内に吸い込みつづけます。
エンジンに致命的なダメージを与え続けます。
ファンネルにアミを付けて、最低限のフィルターの役割をさせようとしてますが、このアミが純正エアクリーナー並に抵抗が強く、吸気効率が極めて低いです。
通常、レース仕様でなければ、カスタムショップがファンネルをすすめすることはありません。
吸排気を変えたらインジェクションチューニングが必要
エアクリーナー(吸気)のみや、マフラー(排気)のみを交換すると、エンジン内の混合気(空気とガソリン)のバランスが崩れてしまいます。
理想は吸排気を同時に交換し、インジェクションチューニングするのがベストです。
それか、交換する前提で選ぶのが良いです。
エアクリーナーのみの交換のデメリット
エアクリーナーで吸っているのに、マフラーで排気出来ないので、多くの空気が入って来ることが出来ません。
入ってきても、噴射するガソリンの量は変わらないので、エンジン温度があがりやすくなり、オーバーヒートの原因になります。
マフラーのみの交換のデメリット
抜けが良すぎて、エンジン内で燃焼しなければならない混合気(空気とガソリン)が、燃焼されずにマフラーに出てしまい、マフラーの熱で着火してアフターファイアが出ます(パンパンとマフラーから音が発生する)
マフラー・エアクリーナー交換しインジェクションチューニングすると、馬力とトルクがあがる
エアクリーナーとマフラーは、エンジンのパーツです。
- マフラーでたくさん排出して、エアクリーナーでたくさん吸い込む
- インジェクションチューニングで、吸った空気に見合ったガソリンを送る
- 混合気が排出されないように、点火時期をあわせて燃焼させる
インジェクションチューニングで「スマホで簡単」などの広告を見ますが、まず満足のいくチューニングはできません。
FP4などネットで完結できるデバイスを購入する場合は、必ず正規品で電話やメールサポート、実績、ノウハウのしっかりしているカスタムショップを選んでください。
インジェクションチューニングについては詳しい記事がありますので、下記の記事も合わせてお読みください。
まとめ
- エンジンの馬力・トルクは吸える空気の量で決まる
- 吸える空気を増やすには、抜けのよいマフラーでたくさん排気する
- 極端に小さいエアクリーナーや、小細工をしたエアクリーナーの性能は低い
- RSDのタービンのように、吸気面積の広いタイプが性能が高い
- 全天候型なら、S&Sのようなシンプルな構造のタイプが性能が高い
- 178CFM:ローランドサンズのタービン
- 175CFM:ローランドサンズのベンチュリー・スラム・ノスタルジアなど
- 172CFM:S&Sのステルスエアクリーナー
- 135CFM:ノーマルハーレーのエアクリーナー
数値が高いほど、多くの空気を吸える高性能エアクリーナー
上記の特徴を知れば、ドレスアップと同時に、性能の高いエアクリーナーを見つけられるようになると思います。
また、【買わなくてもわかる!】重低音からレーシーな乾いた音のマフラー選びでマフラーのポイントを抑えてチューニングすることが大切です。
さらに【最新インジェクションチューニング】馬力から費用や車検まですべてを解説!を読むと、性能面でも満足でき、もっともっとハーレーの面白さにハマると思います。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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