ハーレーの豪快な加速を、さらに引き上げたいと思っている方は、排気干渉の少ないマフラーがパフォーマンスが一番高いです。
ハーレーで排気効率を高めるには、以下のマフラーがパフォーマンス向きです。
- 排気干渉が起こらない、ドラッグパイプ
- 2in1で集合部をしぼらない
※絞ってあるとトルクの谷ができる
クラブスタイルや、バガー・HOGG(ホッグ)・カフェレーサーなど、パフォーマンス方面にも人気が向上し、抜けの良い2in1のマフラーが多く販売されるようになりました。
しかし、実際に売られている2in1マフラーは、直列4気筒とおなじ手法の、集合部を強くしぼった排気干渉の強いマフラーです。強く絞るとトルクの谷が生まれます。
直列4気筒の2in1の集合管は、排気脈動で圧力差がうまれ、お互いに排気の流速を高められるからこそしぼるメリットがあります。
メリットがあるエンジン形式は、排出タイミングが異る4気筒エンジンで、性能面だけでいえば、同軸クランクのハーレーにメリットはありません。
ちなみにパワー特性と音質は以下の傾向があります。
以下の特長をもったマフラーが、一般的に販売されている
- 太くて短いマフラーは、大きな音の重低音で、高回転でパワーが発揮され、アクセルレスポンスも良い、パフォーマンスマフラーに多い
- 細くて、ノーマルと同じぐらいの長さのマフラーは、ほどよい重低音で、ハーレーらしい低速トルク向きのマフラーが多い
音質はマフラーが太くなるにつれて低くなる。
- 太いマフラーほど重低音になり、高回転でパワーがでる
- 細いマフラーほど低音になり、低速トルクがでる
上記にくわえて、材質の厚みがあるほど重低音になっていく。
音量はマフラーが短くなるにつれて大きくなる。
- 短いマフラーほど爆音になり、高回転でパワーがでる
- 長いマフラーほどこもった音になり、低速トルクがでる
最近は見なくなってしまいましたが、歯切れのよいマフラーは、先がしぼっているマフラーです。
馬力・トルクがあがるマフラーの形状
- 集合部はしぼらない・または適度にしぼってある
- しぼった場合は、サイレンサー部に充分な容量が確保してある
- 低回転でトルクを発揮させるには、長いマフラーが必要
- 高回転なら、短いマフラーがレスポンスよくパワーが出る
マフラーの音質に関しては、詳細な記事がありますので、こちらの、【買わなくてもわかる!】重低音からレーシーなサウンドまでのマフラー選びを読んでみてください。
スーパートラップ
マフラー出口に皿を重ねることにより、排圧とサウンドウェーブで排気効率と消音効果を高めれれる。ハーレーを研究しつくした実績のあるメーカーです。
3,000回転以下でもパフォーマンスが出すことができ、高回転時には排気効率が高まり全域においてパフォーマンスが高い。
サンダンス ハイパーオレンジⅢ
04以降のスポーツスターでは、車体とエンジンがラバーで繋がられているため、マフラーを長くできないため、03までのようなパフォーマンスマフラーはほぼありません。
しかし、サンダンスのハイパーオレンジⅢは、しぼりもなくマフラーも長い、ハイパーオレンジと同じく排気干渉が極めて低く、全域においてパワーが持続する。
バンク角は多く取れませんが、ラバーマウントモデルではトップクラスのパワーを発揮します。
D&D
デザイン・パフォーマンスともに評価が非常に高いのがD&Dです。
D&Dは、排気量やカスタムエンジン、ボアアップエンジン用に設計されていて、他社メーカーのような汎用品でないことが研究開発している証です。
パフォーマンス系に強いショップでの使用率は非常に高い。
BOBCATはサイレンサー部の溶接があまかったですが、現在は改良されています。
少し強めに絞っているので、低回転域(2,500回転)で谷が多少出てパワーが落ちます。
サンダーヘッダー
低回転から高回転までトルクが安定するサイレンサーを特徴としています。
サイレンサー内にタービンの要素を利用した構造があり、トルクカーブが高回転域まで持続する珍しいマフラーです。
音質は名前の通り重低音のバリバリ音が発生します。
そういった意味でも非常に人気が高く、スポーツスターからV-RODまで装着しているかたは多いです。
クラブスタイルなら、このマフラーを選択肢から外すことは出来ないほどメジャーです。
インジェクションチューニングは難易度高めです。
バンスアンドハインズのアップスイープ
低速トルクではなく、中回転でのパワーを狙ったのが、バンスアンドハインズの「アップスィープ」です。
マフラーは短いと排気慣性は強くならないので、アクセルレスポンスが良く、中回転・高出力の特性を持つようになります。
材質はステンレスの肉薄のため、軽量でレーシーな乾いた音です。
まとめ
マフラーのパフォーマンスを引き出すには、インジェクションチューニングは必須です。
インジェクションチューニングについては、詳細な記事がありますので、こちらの、【最新インジェクションチューニング】馬力から費用や車検まですべてを解説!を読んでみて下さい。
今回紹介したは、全域でパフォーマンスが高く、実績もあるマフラーです。
しかし、完璧ではありません。
- 全域においてパワーはあるが、高回転が伸びない、または低速トルクだけが薄い
- 高回転でのレスポンスがは良いが、低回転では良くない
などがあるので、一概にこの形状が絶対にベストというものはありません。
しかし、多くの情報を集めれば、上記のメーカーのような形状のマフラーが、排気効率が高く、高出力を発揮するのが客観的に表れる思います。
自分が感じるハーレーの魅力を引き上げ、空冷大排気量エンジンを楽しみましょう。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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