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【ミルウォーキーエイトの評判】ハーレー史上最強のエンジンはツインカムか?

FXDR114 ダウンドラフト
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ミルウォーキーエイトが登場した現在でも、ツインカムエンジンがハーレー史上最高のエンジンだといえます。

その理由について説明します。

エボリューションエンジンから始まったハーレーの高回転、高出力化は、4バルブ化したミルウォーキーエイトの登場でさらに鮮明になりました。

しかし、4バルブエンジンの潜在能力を、ミルウォーキーエイトはまだ引き出せていません。

一般的なミルウォーキーの評判は、ツインカムよりも馬力、トルクともに上回っていて、高回転、高出力に成功しているように見えます。

カスタムショップでも、カムを変えればツインカムを超えられると言っていますが、数値上は確かに馬力、トルクともに上回っています。

しかし、4バルブエンジンの潜在能力で言えば、まったく引き出せていなくツインカムの充填効率のほうが圧倒的に高い。

サイドドラフトのロングストロークエンジンの充填効率は、ツインカムの2バルブのほうが4バルブよりも高く高回転での吸気効率もツインカムの方が高い。

ミルウォーキーエイトのサイドドラフトでは馬力は出ない

それでは、ミルウォーキーエイトと、ツインカムエンジンを比較してみます。

サイドドラフトで吸気効率をあげるなら、2バルブが優れている

ミルウォーキーエイトのデメリットは4バルブである

ミルウォーキーエイトの4バルブエンジンの吸気効率が高いポートレイアウトは、燃焼室に直線的に混合気を送り込めるV-ROD、水冷スポーツスターが採用してたダウンドラフトです。

ハーレーダビッドソン社がすでに証明しています。

4バルブのミルウォーキーエイトもツインカム以上の吸気効率を高めるなら、V-ROD同様のダウンドラフトを採用すればシリンダー内でタンブル(縦渦)を発生させ充填効率を上げられます。

しかし、ガソリンタンクのデザイン上できなかったのだと考えられます。
※V-ROD、水冷スポーツスターのタンクはダミーでガソリンタンクはシート下にある。

ハーレー スワール タンブル

ミルウォーキーエイトはツインカムと同じように、サイドから吸気するサイドドラフトを採用しています。

ツインカムの2バルブではスムーズに吸気できる混合気が、4バルブのミルウォーキーエイトでは2つのインテークバルブが混合気を奪い合ってしまい効率を高めることを困難にしてしまいます。

高回転ではより顕著に現れます。

ミルウォーキーエイトより2バルブのツインカムの方が優れている

ツインカムと同様のサイドドラフトで吸気するのであれば、ツインカムと同じ2バルブの方がスワール(横渦)になり吸気効率が優れています。

ハーレー ツインカム スワール

ミルウォーキーエイトでは、この課題をクリアしないとツインカムの充填効率を上回ることは難しいと思います。




2バルブのツインカムならTC103で後軸120馬力にトルク16kg

ハーレー サイドドラフト

1気筒最大1,000にせまるV型2気筒エンジンでは、ダウンドラフトを採用できなければ、サイドドラフトの2バルブエンジンが吸気効率、充填効率ともに上げられます。

ハーレー ツインカム 独立吸気

上図のスーパーXR-TCでは独立吸気を採用し、吸気効率、充填効率を上げ、1,689cc(103ci)では、後軸120馬力にトルク16kgを発生させられます。

このサイドドラフトの独立吸気は、2バルブだからこそ高い充填効率を得られるため、V型2気筒空冷大排気量エンジンのパフォーマンスをあげるなら、ツインカムがもっとも優れていると言えます。

将来的にミルウォーキーエイトでパワーを上げるには、ツインカム同様に2バルブを採用するかセミダウンドラフトような方式で充填効率をあげるしかないと思います。

ミルウォーキーエイト ダウンドラフト

FXDR114もここまで外装を変えるなら、V-ROD、水冷スポーツスター同様のダウンドラフトを採用しても良かったと思います。

FXDR114 ダウンドラフト

数値上はミルウォーキーエイトの方がパワーは出ていますが、4バルブエンジンの潜在能力からみれば、間違いなくもっとパワーは出せます。

パワーがでれば、フライホイールを重くして鼓動感を強くでき、よりハーレーらしい粘りのある低速トルクも手に入れられます。

ミルウォーキーエイトでも、ヘビーウエイトフライホイール化は可能です。詳細はこちらの、【ミルウォーキーエイト】本物の鼓動感をフライホイールで強くする!を読んでみてください。

ミルウォーキーエイト 鼓動感
【ミルウォーキーエイト】本物の鼓動感を強くする! ミルウォーキーエイトでインジェクションチューニングしたら、トルクと鼓動感があがったけど、もっと鼓動感を出したいけど可能なのかな?...

まとめ

ここまで、ミルウォーキーとツインカムの充填効率について解説いたしました。

以下に、重要なポイントをまとめています。

  • 4バルブエンジンで充填効率を高めるなら、V-RODが採用していたダウンドラフトが最適
  • ミルウォーキーエイトも採用しているサイドドラフトなら、ツインカムの2バルブの方が充填効率は高い
  • ミルウォーキーエイトのサイドドラフトと4バルブでは充填効率をあげにくい

以上のことから、現在はツインカムエンジンの方が充填効率が高くパワーを出しやすい。

ミルウォーキーエイトはポートレイアウトの変更で、4バルブエンジンの潜在能力を引き出す、または2バルブ化で引き出す。

 

今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

ARIGATO BIKE

 

ツインカムで最高のパフォーマンスを引き出したい方は、こちらの、【ツインカムで三拍子!】最高の鼓動感とパフォーマンスを引き出す方法も読んでみてください。

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