- ツインカムで三拍子はだせるの?
- デメリットのオイル、バッテリー問題は大丈夫なの?
- 三拍子とともに、パワーも引き出したいけど可能?
こういった疑問にお答えします。
結論からいうと、ツインカムは対策と強化をしっかり行い、エンジンの吸気量を増やせばオイル、バッテリーの問題は一切なくなります。
しかも、三拍子の低アイドリングでもチューニング次第で、強烈な粘りある低速トルクにレブまで力強く加速させる馬力も手に入ります。
ノーマルベースでいえば、ショベルヘッドの鼓動感は歴代最強ですが、その鼓動感の魅力を失わずに、ショベルヘッドを現在の道路状況やに合わせる事は極めて困難です。
ミルウォーキーエイトがでた現在でも、ツインカムがベースとしては間違いなくベストです。
ミルウォーキーエイトについては詳細な記事がありますので、こちらの【ミルウォーキーエイトの評判】ハーレー史上最強のエンジンはツインカムか?を読んでみてください。
ツインカムは、ショベルヘッドを超える鼓動感に、ミルウォーキーエイトを超えるパフォーマンスと耐久性が手に入れられる
ツインカムはハーレー史上最強エンジンになる可能性がある
ツインカムできれいで安定した三拍子
三拍子にするには、以下の4点は必ず必要です。
- 点火タイミングの変更
- オイルポンプを変える
- リチウムイオンバッテリーに変える
- ろ過性能が高くバイバスされにくいオイルフィルターを使用する
さらに、以下のカスタムで歴代最高のエンジンが誕生する。
- インテークマニホールドに、2次エア対策行う
- ヘビーウエイトフライホイール化で、粘りのあるトルクと鼓動感をだす
- 燃焼効率の高い燃焼室に改良して、下から上まで力強いエンジンを作る
- ハイカムで、全域においてパフォーマンスをあげる
- トルクアップしたら、チェーンドライブ(ロング化)で味わいを深める
以上の事を行うと、ハーレー史上最高のパワー、トルク、鼓動感、耐久性が手に入ります。
ミルウォーキーエイトは、まだツインカムを超えることは難しいとハーレーエンジニアリングでは考えています。
理由はこちらの、【2018年版】M8とTCを比較!ハーレー史上最高のエンジンはツインカムに詳細を書きました。
点火タイミング・アイドリングなどの変更で三拍子を出す
イグニッションモジュール、キャブで点火時期とアイドリングを調整すれば三拍子はでます。
インジェクションチューニングに関しては、必ずカスタムショップでチューニングしてください。
個人で扱えるような機器ではありません。
必ず熟練者にセッティングしてもらうか、サポート体制がしっかりしているショップで、必ず正規品を購入してください。
インジェクションチューニングについては詳細な記事がありますので、こちらの【最新インジェクションチューニング】馬力から費用や車検まですべてを解説!を読んでみてください。
オイルポンプをフューリング社製に変え戻り量を増やす
ノーマルのオイルポンプは、低アイドリングを想定していないので、オイルの戻り側に問題がでます。
オイルはエンジン内を巡回していくと、泡立ち体積が増えクランクケース内で溜まりやすくなり回転の抵抗になります。
できるかぎり、抵抗になるオイルは戻るようにアップさせます。
そのために、必ずオイルポンプをFEULINGフューリング社製など高性能ポンプに変えて下さい。
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さらにオイルフィルターを、オイルの通過抵抗が低いタイプに交換するとよりベターです。
ジャパンドラックやサンダンスのオイルフィルターは、ろ過性能を格段に高め、加えてバイパスを通る可能性も低く、交換時期は純正の2倍(エンジンオイル4回に1回)も持ちます。
コスト面を見てもメリットは変えない理由はないでしょう。
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電圧低下はリチウムフェライトバッテリーへ変えれば低下しない
三拍子で発電量を上げるために、ステーターローターで対応する事も出来なくはないですが、圧倒的にバッテリーで対応した方が簡単なので、リチウムフェライトバッテリーでクリアさせます。
三拍子の低アイドリングでは、純正の鉛バッテリーでは充電されません。
しかし、リチウムイオンバッテリーなら、800回転でもバッテリーの内部抵抗が低いため、発電量が少なくても13.5V以上をキープし充電されます。
鉛バッテリーでも信号待ち以外は充電されるので、大きな問題にならないかもしれませんが、万が一ツーリング先で上がった場合は、レッカーになる可能性があるので、寿命が近づいている場合は交換をおすすめします。
※ヒートジャケット・ヒートグリップなどの電熱アクセサリーに、ナビなどを使っている場合は交換は必須です。
リチウムイオンバッテリーについては、詳細な記事がありますので、こちらの【リチウムバッテリー】サンダンスの「VOLTMAX」は冬の1℃でも一発始動!を読んでみてください。
インマニからの2次エアは対策品のOリングをつかう
低アイドリングの三拍子にすると、2次エアを吸いやすくなるので、対策したほうがベターです。
三拍子のような低アイドリングにすると、混合気がシリンダーへ吸い込まれる連続した吸気が途切れるようになり、2次エアを吸うようになります。
ジョギングのように常に息継ぎをしている状態から、水泳の息継ぎのように、一気に空気を吸う状態になります。
そうなると、インテークマニホールドの、少しの隙間でエアを吸ってしまうようになります。
特にキャブで2次エアを吸うと、極端に調子を崩すので、必ず変えるようにしてください。
インジェクションなら、多少2次エアがあっても補正されてしまいますが、ツインテックのように感度の高いフルコンは、アイドリングが不安定になるので対策はしたほうが良いです。
※純正ECMとサンダーマックスは、ファジーなセッティングにしているため問題になりにくい
2次エアの疑いがある場合は、その箇所にパーツクリーナーを掛けてエンジンがストール、またはストール気味になれば2次エアを吸っています。
2次エアについて、詳細な記事がありますので、こちらの バックファイア と アフターファイアの原因の記事を読んでみて下さい。
HPI、またはサンダンスのリークレスマニホールドフランジで対策してください。
さらに味わい深いツインカムにするためには
フライホイールを重くする
高回転で巡航する為に、軽くなったツインカムのフライホイールにウエイトをつけることにより、ドコッドコッとした力強い低速トルクが手に入り、歴代最強ともいえる鼓動感を感じられます。
重いフライホイールは、一度回りだすと慣性が強く働くので、低回転でも力強い低速トルクが発生させ、アイドリングを下げても安定して回転を続けます。
バランサーで消していた不快な振動(携帯のバイブのような)はフライホイールのバランス取りで消せます。
バランス取りができてしまえば、ソフテイルのバランサーは必要ありません。
クランクの芯出しで、テーパークランクピン・プレスインタイプの芯出し作業は、高いスキル・ノウハウ・設備ともにあるショップに限られます。
特にTCのプレスインタイプは難しい作業なので要相談です。
吸気効率をあげ圧縮比(ローコンプ)を落とし、粘り強い低速トルクを手に入れる
日本のハイオクガソリン、オクタン価96以上は、数値上はハーレーで使用しても問題は一切ありませんが、通常走行でもノッキングが発生しているので、低い可能性があります。
※2020年6月27日の毎日新聞の発表で、100と表示されてあったオクタン価がレギュラーと混ぜて販売され100オクタン価より低く販売され、虚偽であったと明確になりました。日本のハーレーがノッキング(プレ・イグニッション)で壊れる理由がこれでハッキリしました。日本の低いオクタン価にあった圧縮比にしないとエンジンに致命的なダメージが残る可能性があります。
シリンダーヘッドの吸気効率をあげて、日本のガソリン特性や、交通事情にあった圧縮比にすることにより、低回転での圧縮抵抗がなくなり、本来のハーレーらしい低回転から粘りのある魅力的なエンジンに変わります。
圧縮比を下げたエンジンがスムーズで面白くないという話を聞きますが、燃焼効率が高く、オクタン価のあったエンジンは、一発一発の燃焼が強く鼓動感があります。
適正圧縮比のハーレーはエンスト、ノッキングをさせようにもならないほど粘ります。
吸排気効率を上げるために、インテークバルブ、エキゾーストバルブ径を大きくします。
このことにより、多くの混合気が吸気され排気されます。
ですが、いたずらに大きくすると流速が遅くなるので、バルブシートカットで流速を速めるカットをほどこすと、このバルブ周りだけで10%は出力アップにつながります。
ハイカムでパフォーマンス飛躍的に上げる
エンジンの秘められた魅力を解放するのがハイカムです。
低回転でドコドコとトルクフルに走らせ、加速したい時に空冷大排気量エンジンの怒涛の加速を味わう。
ノーマルカムは、ノーマルエアクリーナーのように厳しい排ガス規制のために、吸気量を制限されています。排気量分の混合気は入ってこれません。
通常ハイカムは、高回転時の充填効率が目的ですが、ハーレーの場合は全域においてパフォーマンスは上がります。
ハイカムは、ボルトインカムとモディファイド・カムがあるので注意してください。
- ボルトインカム:ノーマルエンジン用のカム(吸排気交換のみの場合も、ボルトインカム)
- モディファイド・カム:燃焼室・プッシュロッド・タペットなどを変更する必要があるカム
圧縮比を落としている場合は燃焼室が異なるので、ボルトインカムかモディファイド・カムのどちらが適切かをショップで確認して下さい。
チェーンドライブ化はハーレーの魅力を引き上げられる
ハイトルク化したエンジンには、チェーンドライブが最適です。
チェーンドライブでハイギヤード(ロング化)にすると、アクセルのみでゆったりと、途切れなくドコドコ感を感じられ味わいがぐっと深くなります。
せわしなくシフトチェンジする必要がないので、本当にゆったり力強く心地よく走れます。
さらにベルトドライブよりパワーロスが少ないので5%以上の馬力が上がり、2重メッキのフラッグシップモデルのシールチェーンなら、メンテナンスはベルトドライブなみです。
チェーンドライブについては詳細な記事がありますので、こちらの【チェーンドライブ化】パワーと味わいを引き上げる! 車検・費用も解説を読んでみてください。
まとめ
多くの情報を集めると、ツインカムが楽しくないというのは間違いで、ツインカムが多くの意味で歴代最強エンジンになる可能性を持っているのがわかると思います。
もちろん、旧車の素晴らしさも知るのも大事です。機会があれば、ぜひミルウォーキーエイトから旧車までハーレーの歴史を乗ってみて下さい。
きっと自分の好みがはっきりと認識できると思います。
自分が感じる最高のハーレーダビッドソンに仕上げましょう。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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ハーレーは多くのパーツがあるため、質の高い情報がないとムダに費用が掛かります。
良質な情報を手に入れ、本気で行動している人は最高のハーレーを手に入れています。
ぜひ参考にして下さい。