- ミルウォーキーエイトのマフラーを交換したいけど、どれを買ったら理想の音になるのか?
- 音量や音質などの傾向を買う前に知りたい!
こういった疑問にお答えします。
ミルウォーキーエイト対応のマフラーがだんだんと増えてきました。
人によってはマフラーを何本も買って「やっと理想の音にたどり着いたよ」という方もいます。
でも、マフラーは見た目や材質で、ある程度は音量も音質もわかることがあまり知られていません。
この記事では、音量や音質の傾向を買わなくても、推測できるように解説し、馬力やトルクにどう影響するかもお伝えします。
傾向がわかれば、遠回りせずに理想の音量や音質にたどり着けます。
それでは写真などを使用して解説します。
マフラーの音量や音質の傾向
音量や音質は、材質の厚さと長さが関係します。
同じ厚さで、スチールとステンレス製だと、ステンレス製の方が重低音になりますが、マフラーの材質でステンレスを選んでいるのは、薄くして軽量化目的のためです。
そのため、スチール製よりも乾いた音になる傾向があります(スチールと違い薄くても音割れはしない)
サンダンスのボマーなどは、ステンレス製の肉厚を使用しているので、極めて重低音です。
音量は短いと爆音になり、長いと重低音になります。
重低音マフラーの傾向
重低音になるかどうかは、材質の厚さで決まります。
- 肉厚のスチール製またはステンレス製
- メッキもヒートガードも厚い
- マフラーの全長は長い
バンスアンドハインズでいうと、クロームのプロパイプなどが重低音です。
ハイアウトプットのステンレス製は、スチールより薄く製作できるので、プロパイプより乾いた音に変化します。
肉薄のスチール製は回すと、音割れが発生することがあるので、重低音系のマフラーならヒートガードも含めて、厚みのあるタイプを選ぶのがベストです。
爆音マフラーの傾向
音量の大きさはマフラーの長さで決まります。
- マフラーが短い
- スチール製だと重低音の爆音
- ステンレス製だと乾いたレーシーな爆音
バンスアンドハインズで言えば、ショートショットやミニグレネイドが爆音です。
ステンレス製の爆音だと、アップスイープです。
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薄く製作されているため、レーシーな乾いた音質です(スチール製ではないので音割れはしない)
マフラー材質と長さで変わる音量や音質のまとめ
・重低音のマフラーの傾向
- 材質とメッキ、ヒートガードが肉厚
- ステンレス製は、同じ厚さならスチール製よりも重低音になる。しかし、一般的に販売されているステンレス製は、薄くして軽量化目的のため、乾いた音になる
・爆音の傾向
- 重低音マフラーの傾向に加えて、短いと爆音になる
スリップオンなども含めて音量・音質の傾向を知りたい場合は、こちらの、【買わなくてもわかる!】重低音からレーシーなサウンドまでのマフラー選びを読んでみてください。
マフラーで変わる馬力・トルク特性
高回転・高出力を狙うなら、短いショートマフラー
短いマフラーは排気慣性が弱くなるので、アクセルレスポンスが良く高回転で馬力が発生します。
逆に低回転時は排圧がかからないので、低速トルクは弱くなります。
馬力型はバンスアンドハインズでいうと、以下のタイプです。
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2バルブのツインカムから、4バルブのミルウォーキーエイトになって、エンジン特性が高回転・高出力タイプに変わってきています。
その特性を活かすなら、ショートタイプのマフラーがベストと言えます。
粘りのある低速トルクが欲しければ、長いロングタイプ
長いマフラーは排気慣性が強く働くので、低速トルクが強くなります。
逆に高回転では抵抗(排圧)が強くなってしまいパワーが持続しません。
バンスアンドハインズで言えば、以下のタイプです。
ミルウォーキーエイトの4バルブエンジンになって、さらに高回転型になったハーレーですが、鍛造のピストンスピードから計算しても、6,000回転ぐらいが限度です。
高回転型になったとは言え、ロングストロークエンジンの特性を活かすなら、ロングタイプのマフラーがよりハーレーらしいと言えるでしょう。
マフラーの口径の太さで変わる特性
マフラーの口径で馬力・トルクの特性が変わります。
排圧は、ゴムホースの水まきをイメージするとわかりやすいです。
ゴムホースで水をまいているときに、ゴムホースをつぶすと水の勢いが強くなります。
次に、つぶした状態で蛇口をひねり更に水を出そうとしても、今度は抵抗になり水が出にくくなります。
これが排圧です。
マフラーの口径が細い:排圧が強くなるので、低速トルクが強くなる。しかし、高回転時には排圧が強すぎる抵抗に変わり、パワーが持続しない。
マフラーの口径が太い:高回転時に排圧がかかり、パワーが発揮する。しかし、低回転時は排圧がかからないので、低速トルクは弱い。
排圧についての詳細な記事は、こちらの、【買わなくてもわかる!】マフラーの太さで馬力の傾向がわかるを読んでみてください。
マフラー形状で変わる馬力・トルク特性のまとめ
・馬力型マフラーの傾向
- ショートタイプのマフラーだと、アクセルレスポンスが良く、高回転時に排圧がかかり馬力が発生する
・トルク型マフラーの傾向
- ロングタイプのマフラーは、排気慣性が強く働くので、粘りのある低速トルクが強くなる
マフラーでパワーを出したい方は、詳しい記事がありますので、こちらの、【買わなくてもわかる!】マフラーの太さで馬力の傾向がわかると、【走り派必見!】マフラーで馬力・トルクアップのポイントを読んでみてください。
まとめ
マフラーの音量や音質の傾向に加えて、形状によって馬力とトルクに、どう影響するか解説しました。
以下に重要なポイントを再度まとめています。
音量・音質
- 材質が厚いほど重低音になる
- 短いと爆音になる
- 同じ厚さなら、スチールよりステンレス製の方が重低音になる
馬力・トルク
- 短いマフラーは馬力型
- 長いマフラーはトルク型
- マフラー径が太ければ、馬力型
- マフラー径が細ければ、トルク型
記事で解説した内容のもと、ネットや雑誌などを見れば、ある程度はどういったマフラーかは推測できます。
さらにミーティングやイベント、ショーなど、ハーレーが集まる場所で観察すると、より効果的にマフラーの理解が深まります。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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