- ソフテイルは、ラバーマウントモデルのように車体を大きく揺らす振動もない
- ソフテイルフレームの為に、高性能なツインサスも取り付けられない
- バランサーで鼓動感と言われる振動も、薄まったと言われている
そう思っているソフテイル乗りのあなた、ソフテイルはエンジンとフレームが、直接ボルトでつながっている唯一の伝統のリジッドマウントです。
リジッドマウントのソフテイルだからこそ、硬質な鼓動感も、馬力もラバーマウントモデルを凌駕できます
ショベルヘッドを上回る鼓動感に、強烈な低速トルクを手に入れられます。
あなたのソフテイルがツインカムなら、ツインカムの信頼性とパフォーマンスの高さを一切低下させずハーレー史上最高の鼓動感・馬力・信頼性を手に入れる事ができます。
リジッドマウントの可能性を引き上げる方法
リジッドマウントモデルは、エンジンとフレームがボルトで直接つながっているために、パワーの伝達力が強く、伝統の硬質な振動を強くすることができます。
ボルトを通した振動と、ラバーを通した振動では全く異なります。
ラバーマウントモデルは、エンジンとフレームがラバーで繋がっているために、パワーも振動も一部吸収されてしまいます。
硬質な鼓動感を上げる
クランクの精度が高ければ、バランサーは必要ない
ハーレーダビッドソン社がバランサーを採用したわけは、クランクのバランス取りと芯出し作業を簡略化させて、需要にあった生産量を手に入れるためです。
その次に不快な振動(高周波振動)をなくす為です。
バランス取りと芯出しの精度が高くすることができれば、不快な振動はなくなる
結果、バランサーは必要ない
強い鼓動感が伝わるようになり、バランサーで損失していたパワーが戻る
「鼓動感は必要ない」という場合は別ですが、デメリットはありません。
TCのプレスインタイプの、クランクの芯出し作業ができるショップは限られています。
ほとんどのショップは、アッセンブリー交換でしか対応できません。
高い精度を求められる作業ですのでショップに確認してください。
鼓動感と強烈な低速トルクをうみだすフライホイール
アメリカのフリーウェイの制限速度が88kmから、120km以上に緩和された時期にツインカムが登場しました。
重いフライホイールでは、スピードが出せないと考えたハーレーは、フライホイールを軽量化させ対応しましたが、軽量化はハーレーらしさと言われる鼓動感も減らしてしまいました。
重いフライホイールは強い回転エネルギーを生みだすことができます。
おなじ大きさなら重いほうが慣性モーメントは強く、ハーレーらしい粘りのある力強い低速トルクと、ドコッドコッという心地のよい鼓動感がうまれます。
軽量化されたフライホイールに、ウエイトリングを取り付ければ、再び強い低速トルクに鼓動感が手に入る
デメリットは、フライホイールが重たくなるので、俊敏なレスポンスが減ります。
しかし、レスポンスはバランサーで損失していたパワーと、これから紹介するヘッドチューニング・低フリクションピストン・ハイカム・チェーンドライブなどで簡単に取り戻すこと出来ます。
こちらの、記事でもフライホイールで鼓動感を出す方法を詳細に紹介しています。
ヘッドの吸気効率とローコンプ化でエンジン性能はきまる
ハーレーの魅力のドコッドコッとした強烈な太いトルクは、シリンダーヘッドの吸気効率を上げ、オクタン価にあった燃焼室にすることで手にはいります。
強いトルクは高回転まで力強く続きます。
吸排気効率を上げるために、インテークバルブ・エキゾーストバルブ径を大きくします。
いたずらにバルブ径を大きくすると流速が遅くなるので、バルブシートカットで流速を速めるカットをほどこすと、このバルブ周りだけで10%以上は出力アップも可能です。
ノーマルの圧縮比はアメリカのオクタン価ベースなので、日本のオクタン価では圧縮抵抗となり、ハーレーらしい低速トルクが発生せずにエンスト、ノッキングが誘発される
日本のハイオクガソリン、オクタン価96以上は、数値上はハーレーで使用しても問題は一切ありませんが、数値以上に低い可能性があり、日本の交通事情にもあっていなく、プレ・イグニッションがおきやすい状況です。
※2020年6月27日の毎日新聞の発表で、100と表示されてあったオクタン価がレギュラーと混ぜて販売され100オクタン価より低く販売され、虚偽であったと明確になりました。日本のハーレーがノッキング(プレ・イグニッション)で壊れる理由がこれでハッキリしました。日本の低いオクタン価にあった圧縮比にしないとエンジンに致命的なダメージが残る可能性があります。
オクタン価にあった燃焼室にする為に、燃焼室を広げて低圧縮にします。
吸気効率をあげ、オクタン価に合わせた圧縮比は、圧縮抵抗に負けない強い燃焼圧力が発生させ、エンストさせようにもならないほど、粘りのある強い低速トルクが発生します。
シリンダーヘッドの高効率化については、こちらのシリンダーヘッドの高効率化でパフォーマンスアップ!の記事でも詳細に解説してあります。
さらに馬力・トルクを引きあげる
すでにヘッドチューニングとバランサー外しで、かなりのパワーは得ていますが、伝達力の高いリジッドマウントのソフテイルです。もっともっと引き出させます。
低フリクションピストン
フリクションの低いピストンは、燃焼圧力が効率よくフライホイールに伝えられます。
高性能ピストンは低回転から高回転までスムーズに往復運動し、空冷大排気量エンジンの豪快な加速と粘りのある低速トルクで、ハーレーの理想とも言えるフィーリングとパフォーマンスが発揮されます。
さらなるハーレーらしさとパワーを求めるには、軽量で高強度の低フリクションピストンが必要
こちらの、【低フリクション】ハーレーこそ最先端のピストンが必要!の記事でも紹介しています。
ハイカムはエンジン性能に直結する(ギアカム化)
排ガス規制で抑えられていたエンジンのパフォーマンスを、味わいとともに解放するのがハイカムです。
ハイカムはエンジン性能に直結するパーツです。
一般的にハイカムは高回転の充填効率向上の為ですが、ハーレーの場合は排ガス規制のために、極端にリフト量が低くデュレーションが短いです。
カムプロフィールをよりハイリフト、バルブオーバーラップを多くすると、多くの混合気や排気ガスを吸排気できるようになります。
ハイカムに交換すると全域においてパフォーマンス(馬力・トルク)が向上します。
排気量分の混合気を吸気させ、本来のパフォーマンスを発揮させる
ギアカム化は、テンショナー破損のリスク・抵抗がなくなり、強烈なトルク・馬力が手にはいる
エンジンの充填効率が向上するのでデメリットはない
ハイカムについては、こちらの、性能と味わいに直結するハイカム!カムプロフィールと選び方も読んでみてください。
チェーンドライブ化で一気に味わいが増す
大幅なトルクアップしたら、チェーンドライブ化でこれまでの魅力をさらに引き上げる。
トルクアップしたエンジンの鼓動感を心地よく感じられるように、ファイナル比をロングにする。
低い回転数でドコッドコッと、せわしなくシフトチェンジせずに、アクセルのみでゆったりと鼓動感を感じながら走る。
この走りは非力なトルクではできません。
ぜひ、強烈なトルクを手に入れたら存分に味わってください。
しかも、フリクションの大きいベルトドライブから、チェーンドライブ化するとフリクションが減り馬力があがります。
一般的にチェーンで10%程度はロスしているといわれ、仮に100馬力のエンジンだとすると10馬力のロスで、90馬力となります。
グレードが一番高いメッキのシールチェーンなら、このロスが5馬力になり95馬力発生することになります。
ベルトドライブからチェーンドライブに変えるだけで、最低でも後軸で5%以上は馬力アップする
2重メッキのシールチェーンなら、ベルトドライブなみのメンテナンスが可能
伝統のリジッドマウントモデルの魅力が最大限に引き上げれました。
- バランサーを外す
- ヘビーウエイトフライホイール
- 低圧縮ヘッドチューニング
- 低フリクションピストン
- ハイカム(ギアカム化)
- チェーンドライブ化
まとめ
バランサーつきのTCソフテイルは、ノーマルでは魅力が薄く感じるかもしれません。
しかし、潜在能力を引き出せば、鼓動感・パフォーマンス・味わいがハーレー史上最強になります。
さらに、インジェクション車両ならビッグスロットルボディで、さらに混合気を吸気させることもできます。
ツインインジェクションもリリースされています。
ツインサス用のスイングアームもリリースもされています。
ラバーマウントモデルもそうですが、多くの情報を手に入れれば、昔に比べたらハーレーは面白くない、というのが間違いなのがわかります。
新型のミルウォーキーエイトもそうです。
まだ技術や情報の蓄積がないだけで、数年もすれば、今以上の魅力を引き出すことが可能です。
ハーレーだけではありませんが、多くの良質な情報を手に入れることが、重要な時代になってきていると思います。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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良質な情報を手に入れ、本気で行動している人は最高のハーレーを手に入れています。
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