タイヤ交換のタイミングに、ノーマルホイールで最大のワイドタイヤ履きたいって思う方は多いと思います。
- 迫力を増してかっこよくしたい!
- しかも接地面が増えるからグリップ力が増す!
- 150mm⇨160mm
- 160mm⇨180mm
- 200mm⇨210mm
- 240mm⇨260mm
目的通りにワイドになり迫力が増して、とてもカッコよくなります。
しかし、接地面は広くなっても、実はグリップ力は変わりません。
ハーレーのワイドタイヤはメリットだけではない
ワイドタイヤ化は迫力が増してカッコよくなります。10mm広げただけでも見た目は結構変わります。
許容リム幅の範囲であれば、指定サイズ以外のタイヤでも問題ありません。
問題無いと言うのは、強度的に問題はないという意味です。
問題はありませんが、ハーレーのバイアスタイヤの良さが薄くなります。
カッコよさと乗り心地は、トレードオフの関係です。
ワイドタイヤはフィーリングが変わる
画像元:https://www.bridgestone.co.jp
タイアは標準リム幅で開発しているので、標準リム幅以上(許容リム幅以内)を履いてしまうと、タイヤの形が変わってしまいフィーリングが悪くなります。
ハーレーは乗り心地の良いバイアスタイヤを採用しています。
バイアスタイヤはタイヤ全体がたわむため、乗り心地がよく、横からの衝撃も、タイヤ全体で柔軟に吸収してくれ、長距離ツーリングに最適です。
そのメリットを最大限活かすようにメーカーが日々研究しています。
とくにラジアルタイヤのように200k/m以上でのコーナリングすることは想定していないので、ツーリングタイヤに合う、乗り心地が良く、耐久性が高いタイヤを研究しています。
ワンサイズ大きなタイヤを履くと、接地面が広くなって曲がりにくく、ゴツゴツとした乗り心地になってしまいます。
接地面が広くなるとグリップが増す!?
接地面が広くなるから、グリップ力が増すのでは?と思うかもしれませんが間違いです。
タイヤを太くするだけでは、グリップ力は上がりません。
カスタムショップでも、太いほうがグリップ力が増すと説明してるショップもあります。
スポーツスターでは150mmから130mmにすると、細くなり曲がりやすくなると説明しているショップもあります。
どちらも間違いです。
同じ重さなら、上図のように倒れた状態でも立っている状態でも、動かす力はどちらも同じです。
タイヤを太くして接地面を増やしても、荷重が同じであれば、単位面積当たりの荷重が減るだけでグリップ力は変わりません。
※タイヤは弾性体なのでスピードや温度で形が変わるので正確にいえば異なります
バイクのグリップはかなり難しくて、ラジアルタイヤのハイグリップを履かしても活かせるのは一部の姿勢の時だけです。
フルバンクでもグリップは増加しませんし、ストレートではウィリーが先にきてしまいグリップ増加させたところで意味がありません。
ウィリーせずにフルバンクでもない状態がグリップを最大にできる瞬間です。
タイヤメーカーは、この一瞬を狙ってグリップを増す事を研究しています。
スポーツスターのサイズダウンは、単純にタイヤのプロファイル(形)が変わるから曲がりやすいというだけです。
タイヤの空気圧については、こちらの、ハーレーのタイヤの指定空気圧は高い!!適正空気圧は良いことばかりを読んでみてください。
まとめ
ワイドタイヤ化の間違った情報がかなり出回っていますが、サイズ変更による変化を理解していれば、迫力が増すメリットはとても大きいと思います。
ただ、カスタムショップはタイヤの専門ではないとはいえ、太いとグリップが増す、細いと曲がりやすいなど、誤解がうまれる伝え方をしていることがあるので、タイヤはそんな単純ではないという事です。
ロアリングトイズからM8用に「シングルスイングアーム」がリリースされそうです。
まずはスタンダードなサイズで、240などはそのあとになるようです。
かなり、カッコよいです。
タイヤはバイクの重要なパーツなので、確かな情報と技術でカッコよくて走りやすいハーレーにしましょう。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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