ノーマルルックのスリップオンマフラーで、迫力のある重低音で人気の高いクロームワークスについて紹介します。
ハーレーの魅力のひとつがエンジンから発生するサウンドです。その魅力をさらに引き上げられるパーツがマフラーです。
このマフラーで理想の音に近づけられたり、エンジンのパフォーマンスも上げることができる重要なパーツです。
このマフラー特性を活かすと、エンジンをかけた瞬間から楽しくなり、町乗りからワインディングまでとても気持ちよく走れます。
ノーマルルックのスリップオンのクロームワークスには、2.5インチ・3インチの2種類サイズあり、このサイズの違いで音質や音量、エンジンパフォーマンスが変わります。
インジェクションチューニングや、アフターファイヤー対策も含めて、重低音マフラーのクロームワークスについて紹介します。
迫力ある重低音のクロームワークスの特徴
スリップオンマフラーで、純正スタイルを大切にして楽しめるマフラーが、クロームワークスにスクリーミンイーグル、北米マフラーです。
とくにクロームワークスは迫力あるサウンドで、サイレンサーの太さを選べるのでパフォーマンス面から見ても人気の高いマフラーです。
2.5・3インチの音質・音量の違い
- 2.5インチ:爆音・低音で、3インチと比べたら、音は大きめの低音
- 3インチ :重低音で、2.5インチと比べたら、少し音は抑えめで重低音
マフラーは材質の厚みのある方が、低音になる傾向もあります。
音量は聞いてみないとわかりませんが、2.5インチのクロームワークスは、爆音で有名なバンスアンドハインズのショートショットと同じぐらいの音量があります。
3インチの方が少し音量は抑えられていて重低音です。
日本のショップからもバッフルが発売されています。
クロームワークス専用バッフル
ワールドモーターワークス製バッフル
ステンレス製の遮音版(大中小)の10枚付属してあり、調整幅は広く好みの音量まで下げられます。
さらにクロームワークス製で不安だった耐久性を上げています。
パインバレー製バッフル
マフラーと同時に注文すると、バッフル取り付け(有料)もしてくれ、手厚いサポートがあります。
爆音を少し下げられる程度で、スクリーミンイーグルよりは低くできますが、音量の調整はできません。
しかし、抜けが良いのでパフォーマンスが高いのが特徴です。
クロームワークス製バッフル
クロームワークス製のバッフルは、振動でボルトがゆるむ、または折れる現象が発生しており、音量も2~4dbほどしか下がらないので、おすすめはできません。
2.5・3インチのパフォーマンスの違い
- 細い2.5インチ:低速トルクがでる
- 太い3インチ :高回転時に馬力がでる
低回転時には、2.5インチの細いほうが排圧がかかり低速トルクは強いですが、高回転時には抵抗が強くなりパワーが持続しません。
太い3インチ方は高回転時に排圧がかかるため、高回転時に馬力があがります。反面低速トルクは弱い。
クロームワークスのインジェクションチューニング
吸排気とインジェクションチューニング
抜けの良いマフラーだけ交換しても、ノーマルのエアクリーナーでは多く吸い込むことができないため、馬力・トルクをあげることは困難です。
呼吸と同じで、たくさん吸い込まないと、たくさん吐くことはできません。
- たくさんの空気を、ハイフローエアクリーナーで吸気する
- 吸い込んだ空気に見合ったガソリンを供給する
- 抜けの良いマフラーで排気する
エンジンの燃焼圧力が強くなり馬力・トルクが向上する
空燃比が濃くなるので燃焼温度も下がり、エンジンの異常加熱のオーバーヒートを防ぐことができます。
交換する場合は、必ずエアクリーナー・マフラー(吸排気)を同時に交換し、点火時期・空燃比を調整してださい。
点火時期や空燃比を調整する場合には、必ずフラッシュチューニングかフルコンで燃調してください。
主流はフルコンかフラッシュチューニングです。
大きなカスタムをしなければフラッシュチューニングがベストだと思います。
マフラー、エアクリーナー、ハイカムのライトチューンであれば、フルコンとフラッシュチューニングに性能の差はまったくありませんので、ライトチューンであればフラッシュチューニングが良いと思います。
しかし、フルコンと同様、チューナーのレベルで性能や耐久性が大きく左右されるので、必ず正規品で電話やメールのサポートが充実している実店舗のあるショップで購入をしてください。
安さにつられて購入した場合、大きなトラブルや金銭的な面でもデメリットが大きいので、必ず日本の正規品で電話やメールサポートのあるカスタムショップで購入してください。
クロームワークスのアフターファイヤー対策
マフラー交換して、アフターファイヤーが発生した場合の原因は下記があげられます。
- エキパイとサイレンサーの接合部を、クランプだけで接合している
- 点火時期がズレている
点火時期を調整せずに、抜けの良いマフラーに交換すると、混合気が燃焼されるまえに排出されてしまいます。
加えてエキパイとサイレンサーの接合部が、クランプだけで止めていると、すき間から2次エアが混入し着火しやすくなりアフターファイヤーが発生します。
解決策は、インジェクションチューニングで点火時期・空燃比を調整し、クランプだけで接合せずに高温対応のシールを接合部に使用してください。
高温対応のシールは、プロでも見落とす箇所なので注意してください。
まとめ
クロームワークスのスリップオンマフラーは、メッキがしっかりしていることもあり重低音マフラーの代表です。
サイレンサー部のみの交換なので、工具・場所があればDIYで交換も可能です。
人気の高さからショップオリジナルのバッフルに、自作のバッフル情報も豊富です。
サイズによるパフォーマンスの違いもあり、世界的にも非常に人気があるスリップオンマフラーです。
ぜひ、理想の音とパフォーマンスを楽しんでください。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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