- カスタムしたら、直線や高速などで、ハンドルがブレるようになったり、ちょっとしたきっかけで、ハンドルがブレはじめる
- どうしたらハンドルや車体の、ふらつきを減らせることが出来るのか?
こういった不安、疑問にお答えします。
- ハンドル・車体がふられる原因はトレール量の減少にある
- トレール量が、少なくなりやすいカスタム
- トレール量は、トリプルツリーのオフセットで変更すれば増加し、ふられなくなる
バイクの直進安定性にトレール量が関係します。
カスタムしても、この値が適正であれば直進安定性やハンドリングが安定します。
トレール量を適正にする方法を紹介します。
トレール量と直進安定性の関係
上図のキャスターのように、トレール量を増やすと安定して進みますが、減らしたりマイナスだと不安定で走れません。
特にスピードが上がると、さらに顕著に表れます。
バイクの場合のトレールは下図になります。
キャスターと同じでトレール量が大きければ直進安定性が増します。
少ないと不安定になります。
ハーレーのスポーツスターはトレール量が少なく、カスタムなどでさらに減ると、高速走行時に発生しやすくなります。
スポーツスターでトレール最適化は、こちらの【トレール】スポーツスターのハンドルのブレはトリプルツリーで解決!を読んでみてください。
しかし、適正なトレール量を確保すれば、カスタムしても安定します。しかし多すぎるトレール量はハンドリングの安定性には逆効果になります。
トレール量が減少するカスタム
- フロントフォークの突き出し
- フロントホイールのインチダウン
- リアサスペンションのロング化
- リアホイールのインチアップサイズ
- レイク角
など
特にリアサスペンションのロング化は、メジャーなカスタムなので注意してください。
トレール量は直進安定性とハンドリングのバランスが関係するので、最適な点を見つけるには、バイク全体のディメンションの把握がポイントになる。
トリプルツリーのオフセットでトレール量を最適化
トレール量を減少させたカスタムをした場合は、バイク全体のディメンションの把握し、トリプルツリーのオフセット量を変更する必要があります。
トリプルツリーのオフセット量の増減で、トレール量を変更できる。
トリプルツリーのオフセット量を変更できるメーカーは多数ありますので、ショップで仕様を伝え、最適なトリプルツリーを確認してください。
ステアリングダンパーなどでハンドルのふれを防ごうとする場合がありますが、トレール量が最適でないと、ハンドルと同時に車体が振られますので、トレール量を最適化してから、ステアリングダンパーでハンドリングの調整をしてください。
まとめ
適正なトレール量であれば、ふらつきは減らせます。
しかし、サスペンションやホイール、ロングフォークなどのカスタムで、トレール量が減ってしまうと、まっすぐ走っているだけでハンドル・車体がブレるようになります。
カスタムをもとに戻すのはもったいなので、トリプルツリーでトレール量を最適化してください。
また、スポーツスターをトータルで安定させたい場合は、スポーツスターで本気のカフェ・レーサーの作り方も参考になりますので読んでみてください。
見た目もカッコよく、走っても安全で楽しいハーレーが一番です。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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