クラブスタイルで、ハイパフォーマンスなカスタム方法と、パーツを紹介します。
- ダイナでパフォーマンスを引き上げる方法
- クラブスタイルのカスタムパーツメーカー
- クラブスタイルの、カスタム費用がわかるベースの工賃
クラブスタイルは、MC(モーターサイクル・クラブ)ベースなので、スタイルを統一する傾向があります。
そのため他のカスタムスタイルよりも、完成度の高いカスタムが容易に可能です。
しかし、同じMCでもないのに、パーツのセレクトしだいでは、見た目がかぶることが多いのは事実です。
ペイントなどで差別化もできますが、速さを求めるフリスコから発展したスタイルです。
差別化するなら、パフォーマンス方面にカスタムするのが本流です。
ビッグツインの心臓に、スポーツスターの足回りのいいとこ取りのダイナ。
ビッグツインの強烈なトルクで、スポーツ走行が可能な刺激的なモデルはダイナだけです。
ベースはダイナフレーム・FXRが主流
旧ダイナフレームやFXRが主流です。
純正クラブスタイルのFXDLS ローライダーSは、人気絶頂期の2年のみ販売された貴重な存在です。
現在のクラブスタイルが確立されたのは、アメリカのドラマシリーズの「サンズ・オブ・アナーキー」です。
もともとは、混んだ町中を速く走るスタイルの、フリスコスタイルをベースにしたカスタムです。
クラブスタイルは、スタイルだけではない速さを追求したカスタムです。
クラブスタイルならパフォーマンスアップは必須
クラブスタイルはパフォーマンス系のカスタムなので、吸排気・足回りのアップグレードは当然で、差をつけるならエンジンチューニングです。
フロントサスペンションは、ハイパープロ・レーステック・トラックテックなどに交換し、リアサスペンションはリザーバータンク付きか、トラックテックなどの専用設計のサスペンションは必須です。
走り系のカスタムは、常にエンジンパワーより足回りが上回っていることが、安心して長く乗れる大切なポイントです。
足回りについては、詳細な記事がありますので、こちらの【走りが変わる!】ハーレーにおすすめのリアサスとセッティング方法を読んでみてください。
エンジン特性を変えるハイカム
ハイカムで、シリンダー内にノーマル以上の混合気を吸気させます。
その混合気を圧縮させ点火すると、強烈な燃焼圧力が生み出せれます。
理想の出力特性を手に入れられるのが、ハイカムです。
ノーマルのエアクリーナーと同じように、ノーマルのカムは排気量分の空気が入らないように設計されています。
カムをハイリフト・ハイデュレーションのカムにすることによって、排気量に見合った空気を吸えるようになり馬力・トルクがあがります。
特にデュレーションを大きくとるとバルブの開いている時間が増えるので、吸気とエキゾーストバルブが双方が開くタイミングが生まれます。
これをバルブオーバーラップと呼びます。
インテークバルブとエキゾーストバルブが重なり合う箇所です。
ハイカムのベストな選定方法はシャシダイで計測して、バイクの現状と自分が不満を感じる箇所を「数値」として明確にする必要があります。
明確でないと理想のエンジン特性にならなく、チューニングの方向が定まりにくくなります。
最大トルク発生が4,500回転付近の高回転ハイカムもあります。
ピークパワー向けのハイカムは、町乗りでは半クラの多用で乗りづらく、逆に非力なエンジンに感じてしまうことがあります。
カスタムショップもカムプロフィールを読む知識と経験が浅いショップもあるので、できる限り具体的な数値を伝えてハイカムの選定するのが間違いが起きにくいです。
ハイカムについては、こちらの、【ハイカムとは?】ハーレーのエンジン特性が変わるパーツ!!も読んでみてください。
スロットルだけでウィリー可能なチェーンドライブ
レブで最高速になるように、ファイナル比をショートにすれば、上までもたつく事なく豪快な加速を味わえます。
ベルトドライブに比べ、フリクションの少ないチェーンドライブにすれば、5%以上は馬力が向上し、2重メッキのシールチェーンならメンテナンスはベルトドライブ並です。
しかもベルトドライブのプーリーと、チューンのスプロケットは2kg以上軽量になるので、バネ下の恩恵は大きく、走行性能が向上します。
丁数によってはスロットルだけでウィリーも可能です。
ハイトルクにしたハーレーのチェーンドライブ化のメリットは極めて大きい。
チェーン化については、性能に費用、車検も詳しく書いた記事がありますので、こちらの、【チェーンドライブ化】パワーと味わいを引き上げる! 車検・費用も解説も読んでみてください。
エンジンの心臓部はシリンダーヘッド
エンジンの心臓部はシリンダーヘッドです。
どんなに良いエアクリーナー・マフラー・ハイカムを使用しても、シリンダーヘッドの高効率化なくして、飛躍的な出力向上は不可能です。
- ポート加工(吸気通路の形状見直し)
- インテークバルブのシートカット形状
- 燃焼室の形状
この3点を高効率化したシリンダーヘッドは、どんなエンジンチューニングよりも遥かに上回る性能と、味わいを手に入れることが出来ます。
このパフォーマンス系のカスタムにしっかりした足回りで、ただのスタイルではない圧倒的な高い性能の、本物のクラブスタイルが手に入ります。
強烈な燃焼圧力でトルク・馬力を大幅にあげる
- エンジン特性を変えるハイカム
- 全エネルギーを作り出すシリンダーヘッド
ハイトルクになったダイナにモアパワー
- ベルトドライブ並のメンテに、鋭い加速にモアパワーのチェーンドライブ
さらにモアトルク、鼓動感が欲しい場合はフライホイールのヘビーウェイト化もあります。
クラブスタイルのヘルメットはブラックからシルバーへ
クラブスタイルのヘルメットなら、ブラックの帽体にシールドはミラーシルバーがメジャーですが、シルバーにも人気が上がってきています。
エアフライトのクイックシルバーと同じようなメタリックで質感が素晴らしく高い。
海外メーカーだとBELL BULLITT MOTO-3に人気が集まってます。
日本メーカーだと圧倒的にSHOEI Z-8がブラック・マットブラックに人気が集中しています。
帽体もコンパクトに製作されていて、SHOEIステッカーをはがすことが可能なので、ペインターからも人気です。
シールドは鉄板ですがミラーのシルバー
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クラブスタイルのヘルメットについては、こちらの、クラブスタイルに似合うヘルメットはパフォーマンス系!を読んでみてください。
クラブスタイルのカウル・ハンドル・シート
カウル・フェアリングの高さの目安は14インチ
画像元:JD CUSTOM
標準的な高さは14インチです。
そのつぎに人気があるのが12インチで、180cm以上のかたは16インチ。
下図のフェアリングは16インチです。
カウル・フェアリングメーカー
純正のカウル、通称ホタテカウルが一番人気ですが、他のレプリカもめちゃくちゃカッコいいのが揃っているので、ぜひ選択肢に入れてみてください。
Menphis メンフィス
JD CUSTOM
http://jdcustomsandfabrications.bigcartel.com/
Deviant デビアン
https://www.deviantfabrications.com/
Conelys コネリーズ
http://conelysaccessoriesusa.com/
Burly Brand バーリーブランド
ハンドルの高さは12~13インチ
クラブスタイルのハンドルは、ハイライザー、またはライザーバーで高さは12~14インチぐらいが主流です。
ハンドルが12インチなら、フェアリングは14インチがバランスがよい。
シートメーカー・形状
クラブスタイルのメジャーなシートメーカーは、ラペラ・マスタング・コルビン・ローランドサンズ・スピードマーチャントあたりで、形状はガンファイターシート一択です。
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クラブスタイルのマフラーは2in1
サンダーヘッダー・スーパートラップが定番でしたが、いまは2in1などのパフォーマンス系マフラーならOKです。
バッサニのロードレイジのエキパイの取り回しは、相変わらずカッコいいです。
ダイナでクラブスタイルのカスタム費用
工賃に、パーツ代が加わった金額が、おおよその最大のカスタム費用です。
全てのパーツを脱着した工賃がベースになります。
- エンジン以外の外装パーツ(タンク・フェンダー・ホイール・サスペンションなど):20万~
- エンジンパーツ:18万円~
全てのパーツをカスタムした場合の最大の工賃です(ワンオフは除く)
クラブスタイルなら、工具が揃っていればDIYの敷居は低いと思いますので、チャレンジするのも良いと思います。
個々の参考工賃を知りたい場合は、下記URLを参考にしてみてください。
アンバーピース 工賃:https://www.amberpiece.com/contents/shop-pay.htm
ガッツクローム 工賃:https://www.gutschrome.jp/column/235/
まとめ
クラブスタイルは、スタイルを統一するMotorcycle Clubベースなので、個人でもかなり完成度の高いカスタムができます。
その反面、パーツのセレクトによっては差別化ができない点もあります。
しかし、クラブスタイルはフリスコを起源とする、スピードを求められた結果のスタイルです。
そのルーツと、近年ハイスピードツアラーになっているハーレーをうまく活かすと、見た目だけではない、ハイパフォーマンスなクラブスタイルになると思います。
ぜひ、ハイパフォーマンスなハーレーの面白さを、引き出して楽しんでください。
今日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
ARIGATO BIKE
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